- 特別支援教育は一般教育の根底となるものです。特別支援教育は、障害児にとっての基礎的な教育であり、健常者の教育と同等に考えていきます。
- 学校教育・家庭教育の中で、ハンディを負った子どもたちの援助を継続しています。
- (A)視覚障害児の点字絵本『テルミ』の編集と製作
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視覚障害児のための手でさわって見る点字絵本『テルミ』を製作・編集し、例年通り隔月で6冊を発行する。2025年4・5月号で256号を数えたが、HP上での音声情報の提供などにも積極的に取り組んでいく。
また、創刊以来、インクを熱で発砲させる方式で印刷してきたが、今年度より、UVインクを紫外線で膨らませる印刷方式に切り替えた。 - (B)難病の子ども支援助成
- 認定NPO法人「難病のこども支援全国ネットワーク」の活動に対して支援・助成する。当会の活動は、1988年に難病の子どもを持つ親たちと医師たちによってはじまり、1998年には現在の組織となり、翌年にはNPO法人としての認証を受けている。本年度も、家族などからの「電話相談室」、サマーキャンプ“がんばれ共和国”の活動、 「こどもの難病シンポジウム」の開催、宿泊施設“あおぞら共和国”の運営などの事業に助成する。
- (C)「(財)共用品推進機構」へ助成
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「共用品推進機構」はアクセシブルな製品や設計の提案をし、その思想を普及させることを目的としている。本年度もバリアフリー社会のための各種の調査活動に賛同し、以下の事業に助成する。
- (1) 共用品・共用サービスの普及のため、国内外の調査研究、および展示会等を開催する。
- (2) 共生社会を目指す「良かったこと調査」と研究
- (D)「NPO法人大活字文化普及協会」へ助成
- 弱視者のための本、大活字本の出版事業を行っている「NPO法人大活字文化普及協会」の、大活字本の出版および普及・研究事業などへの助成である。また、全国各地の自治体や金融機関の職員を対象に、「読み書き(代読・代筆)支援サービス」の技能習得を目的とする講習・研修を行っており、本年度も継続する。
- (E)「社会福祉法人全国盲ろう者協会」活動助成
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全国約14,000人余りの盲ろう者の支援を続ける同協会への助成である。
会員向けの「ニュースレター」や機関誌「協会だより」は、全国の自治体の障害福祉課をはじめ、点字図書館、聴覚障害者情報提供施設など、多くの福祉関係団体、関係者に配布することで、啓発活動の展開に繋げている。また情報保障のために、これらの配布物は墨字版に加え、点字版、音声読み上げ版も作成、これら一連の活動への助成となる。 - (F)桜雲会 書籍刊行とバスツアーへ助成
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国内唯一の私立の視覚支援学校・横浜訓盲学院を1889年に創設した『ギデオン・フランク・ドレーパー 伝記絵本』の制作を助成する。アメリカから宣教のため日本に赴任し、視覚障害者の教育に力を尽くしたドレーパー家の人々の大きな働きを紹介する。
また、同会の第19回となるバスツアー「現代邦楽の父 宮城 道雄ゆかりの足跡を訪ねる」にも助成を行う。谷中霊園において宮城 道雄の墓参、神楽坂・赤城神社において講演会を実施予定。
盲目ながら、西洋音楽を取り入れた数多くの名曲を世に送りだしてきた宮城 道雄の人生をたどることで、芸術の分野から視覚障碍者の歴史を考察したい。 - (G)「Silent Voice」へ助成
- 大阪でろう児・難聴児への学習支援活動を行っているNPO法人Silent Voiceへの助成を行う。聴覚支援学校や難聴学級の小・中・高校生を対象に、コミュニケーションをサポートしながら遊びを取り入れた集団授業やイベントを実施し、居場所と成長の場の提供を行っている。
- (H)その他の特別支援教育活動へ助成
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- ・東京/神保町の絵本専門店「ブックハウスカフェ」が中心となって、自閉スペクトラム症児たちに絵本を周知していく活動「ココロノホンダナ」への運営助成を継続する。これは、同店がハブとなり、特別支援学校職員、図書館司書、絵本作家などが集まり、絵本のリストを作成しフリーペーパーやSNSで紹介したり、自閉症児たちの作品展を開催することで、子どもたちの「居場所づくり」を目指すものである。
- ・「ARTS for HOPE」は、被災地支援から始まった障害者アート支援事業だが、現在は仙台で障害児の豊かな表現力を育み、発達や自立に繋がる力を養う美術教育クラスを運営。発達障害、ダウン症、聴覚障害、重複障害など40名以上の受講者が参加している。
- ・発泡印刷やまゆりの会の「点字カレンダーの刊行」などに対して引き続き助成を行う。