- 「自ら学び、自ら考える力」や豊かな人間性をはぐくむ教育のためには、学校教育のみならず家庭教育、社会教育の充実が欠かせません。そのための事業と活動に対して助成を行っています。
- (A)「入学おめでとう大会2025」へ助成
- 入学準備の心得や交通安全指導などを行う「入学おめでとう大会2025」(各地教育委員会・新聞社主催)は、各地で開催される予定であるが、昨年度同様、オンラインによる配信も検討している。本年度もその実施に際して協賛・助成を行う。
- (B)小学校で配布する「2025年度入学の心得 もうすぐ一年生」の製作・頒布助成
- 2025年度入学児と親のための新入学ガイドブックである「2025年度入学の心得 もうすぐ一年生」を製作し、配布する。小学校生活の過ごし方、健康への配慮、必要な学用品の紹介など、新入学児を持つ親が知りたい内容をコンパクトにまとめた冊子で、約20万部配布予定である。
- (C)「ミュージック・シェアリング」への活動助成
- 音楽や音楽家との交流を望みながらも、様々な事情でコンサートホールへ足を運ぶ機会の少ない子どもたちのために、バイオリニストの五嶋みどりさんが理事長を務める認定NPO法人「ミュージック・シェアリング」のアーチスト達が、1992年から全国の小学校や特別支援学校、子ども病院を訪れ、音楽を通じた交流を行ってきた活動である。本年度も全国の特別支援学校や病院、矯正施設、夜間学校、高齢者施設などの訪問と、海外での施設訪問が予定されている。
- (D)「虫の詩人の館(ファーブル昆虫館)」の運営助成
- 『昆虫記』の作者として日本でも親しまれているフランスの昆虫学者ファーブルの生家を復元し、関係資料を整えるとともに、児童・生徒を対象に昆虫観察採集会を開催したり、近隣公園緑地の昆虫調査や環境保全活動などを推進しているNPO法人「日本アンリ・ファーブル会」のファーブル昆虫館「虫の詩人の館」の運営に助成する。
- (E)『週刊読書人』『図書新聞』アーカイブ構築事業
- 60年超もの長い歴史のある二大書評紙の創刊号から現在まで、これまで積みあげてきたリソースである紙面をすべて電子化(PDF)することにより、WEB上であまねく記事を検索・閲覧できるシステムを構築する事業で、その業務・運営に対する助成となる。これにより書評文化・出版文化に貢献することを目指す。
- (F)出版各社辞・事典デジタル化開発
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本事業は、社会教育の基盤をなす良質な辞典、事典、叢書、全集など日本の知的資産のデジタル化、ならびにデータベース開発事業に対する支援である。出版物をデジタル化し、継続的な改訂や部分再利用を可能にすることによって、知的資産の価値を担保。さらにデータベース化により、インターネット上で配信利用可能なコンテンツを形成し、広く利活用を促すことを目的とするものである。
本年度も、『大漢和辞典』(発行:大修館書店)の全文テキストデータ化調査、などに取り組む。 - (G)『週刊読書人』のWEB運営を含む読書推進活動等の書評事業助成
- 「週刊読書人」は、新たに刊行された書籍が質的にどのような価値を持っているかを評価し、書物を批評(書評)する新聞として、60年以上に渡り独自のジャンルを築いてきた。また、書評としての役割だけでなく、書物を選ぶための指針としての役割や、新刊書の情報源としての役割も果たしている。また、読書推進活動を拡大するために、大学生が自ら本を選び書評を執筆する「書評キャンパス」を連載、さらに図書館との連携企画「図書館員のおすすめ本」が継続中で、読者層拡大に向け、引き続き多様な書評の強化を行っていきたい。これら一連の事業に向けての助成である。
- (H)「上野の森 親子ブックフェスタ2024」事業支援
- 子どもの読書推進会議、日本児童図書出版協会、一般財団法人出版文化産業振興財団(JPIC)が主催する「上野の森 親子ブックフェスタ2024」は、本年も5月4日・5日に開催された。読書推進活動に努めているこの事業への助成である。
- (I)「K-BOOK振興会」の運営助成
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文学だけではなく、児童書、絵本、人文、実用書など韓国書籍の“今”を翻訳出版して日本国内に広く伝えるために、様々な情報発信をする一般社団法人K-BOOK振興会への助成である。
主な活動は、韓国文学の日本国内での普及および周知を図るためWEBサイトの拡充、書籍だけではなく韓国の出版・書店事情の紹介、読書ガイド『CHECKちぇっく』の刊行、K-BOOKフェスティバルや韓国文学の翻訳コンクールの開催などを予定している。 - (J)家庭・社会教育開発費
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家庭・社会教育振興に役立つさまざまな研究会やシンポジウム、セミナー、事業などに対して、引き続き助成する。今年度の主な助成事業は以下の通り。
- ① ブックハウスカフェのリードアラウド読み聞かせ
- ② JPO(日本出版インフラセンター)のJPROを活用した「試し読みサービス」運営助成
- ③ JPO(日本出版インフラセンター)の「アクセシブル・ブックス・サポートセンター」事業助成
- ④ 次世代辞書の研究