- 日本性教育協会は2012年4月1日に(財)日本児童教育振興財団と合併し、その事業は(財)日本児童教育振興財団にて継承していきます。
- 日本性教育協会は、(財)日本児童教育振興財団内の「学校における性教育振興のための事業と助成」を行っています。略称はJASE(ジェイス)(The Japanese Association For Sex Education)といいます。性教育に関する調査、研究、啓発を推進し、学校と家庭と社会を結び、性教育の理想実現のために、セクソロジー(性科学)や人間の性(ヒューマンセクシュアリティ)に関わる事業と助成を行っています。
- (A)「現代性教育研究ジャーナル」作成・WEB配信とHP運営
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性教育と性科学のより一層の啓発と充実に寄与するために「現代性教育研究ジャーナル」を作成し、ホームページ上にて配信を行い、無料で提供する(年12回)。そのための毎月の更新、蔵書・資料等の更新、主催・協賛・後援のセミナー等の告知を行う。性教育の授業を訪ねるコーナーを立ち上げ、学校性教育の今を伝えていく。
LGBTQ当事者教員による連載を継続し性の多様性について理解を深める情報を発信する。
昨年度末のリニューアルにより利便性が高まったホームページについては、広報に努めてアクセス数の増加を目指す。ホームページから閲覧できるJASE e-booklet『朝山新一の性科学と性教育』のさらなる広報にも努める。引き続きFacebookの更新とメルマガ配信も行い、蔵書検索のため未整理の書籍・資料のさらなるデータ処理を行う。 - (B)第9回青少年の性行動全国調査
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書籍『「若者の性」白書-第9回青少年の性行動全国調査報告―』を7月に刊行する。この広報・販促の一環として、第53回全国性教育研究大会での講演(7月)、大阪での結果発表セミナー(SEEと共催、8月)を実施する。また5月に「性行動調査データ分析講座」を東京・武蔵大学にて主催する。
白書刊行後は第10回の性行動調査に向けて体制構築の準備に入る。これらの活動のため、性行動調査委員会を数回開催する。 - (C)「全国性教育研究団体連絡協議会」へ助成
- 「全国性教育研究団体連絡協議会(全性連)」は「全国性教育研究大会」を主催し、加盟団体の活動を支援し、会報発行等の事業を行っている。これらの活動に対して助成を行う。本年度は7月開催予定の「第53回全国性教育研究大会(札幌2025)」を協賛する。
- (D)「SEE性教育アカデミー実行委員会」へ助成
- 「SEE(Sexuality Education and Empowerment)性教育アカデミー」は、性教育に関する国際的な動向を取り入れ、国内外の専門家や実務家との交流を深めることをめざし活動する団体である。第9回青少年の性行動全国調査に関するセミナー(JASEと共催)、「SAR(Sexual Attitude Reassessment)」ワークショップの実施、研修教育および、動画教材の販売やホームページからの発信などの活動を支援する。
- (E)「東京性教育研修セミナー」、その他の団体へ助成
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「東京性教育研修セミナー」として、9月6日に開催予定の「世界性の健康デー東京大会」(世界共通テーマ「Sexual Justice:WHAT CAN WE DO?」)を助成する。
その他、性科学・性教育研究者の育成と研究発表のため研究会やセミナーを行う団体やNPO法人に対して、精査の上で助成を行う。 - (F)「WAS(性の健康世界学会)」、「AOFS(アジア・オセアニア性科学学会)」関連
- 会員登録を行い、6月にオーストラリア・ブリスベンで開催されるWAS、AOFSに参加する。研究発表を行うJASE運営委員や性行動調査委員とともに、国際交流を通して情報を収集し、性教育振興の事業に生かす。
- (G)その他の学会へ参加・助成
- その他、「ぷれいす東京」、日本性科学会、日本思春期学会、日本GID学会など国内の各種団体・学会への会員登録を行い、セミナー等に参加、活動支援をする。
- (H)資料室の運営・管理
- 国内外の性教育、性科学に関する文献・資料等を約6万2,000点収容している資料室の運営・管理を行う。蔵書選定や情報収集の条件を精査しつつ、文献・資料・新聞・雑誌切り抜きデータ等を新規追加、高額図書を購入し、さらなる充実を図る。広報活動を行い調査・研究のための有効な利用を促す。
- (I)学校性教育関連資料の開発・作成
- 学校における性教育に役立つ資料の作成や、出版物の刊行・既刊の重版を行う。「現代性教育研究ジャーナル」の連載記事や、セミナー・講習会における講演内容等をまとめて編集、刊行する。
- (J)「日本性教育協会(JASE)運営委員会」の開催
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2025年度は5月の総会のみの開催に変更する。総会では「学校における性教育振興のための事業と助成」に関して協議・助言し、学校における性教育の普及、振興を図る。
また、3か年度計画の3年度目を迎える「性と文化」プロジェクトの活動に対して支援を継続する。具体的には、モデルとなる性教育の教育実践の開発、教職員研修の実施やプログラム構築、外国ルーツ児童生徒向けの性教育プログラムの開発などである。