- 少子化、都市化、核家族化の進行のなかで、幼児教育が重視されています。これからの保育のあり方を考える実践的研究などに対して助成しています。
- (A)幼稚園・保育所教育の実践研究へ助成
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日本各地の保育、幼児教育の最前線にいる先生方に役立つ、今必要とされる、きめこまやかな実践的研究テーマや活動に対し、当財団が総合的に判断し、助成する事業である。本年度は以下のテーマに助成を行う。
研究者名: 艮(うしとら)香織(宇都宮大学共同教育学部) 研究テーマ: 「人権をベースとした乳幼児期の性教育プログラムの検討」 - (B)「小学館おはなし玉手箱キャラバン」へ助成
- 2000年の「こども読書年」にちなんで読書推進活動の一環として始められた事業。これまでは全国各地の公共施設・保育園・幼児教室などを巡回するキャラバン形式で読み聞かせを行ってきたが、新型コロナウイルスの感染状況に対応し、予防を徹底したうえで、本年度も東京、神奈川など首都圏を中心に、9会場で16回のリアル開催を予定しており、この活動に対して引き続き助成を行う。
- (C)「入園おめでとう大会2024」運営助成
- 2021年度から始まった、次年度(2024年)に幼稚園・保育園に入園する親子を対象にしたイベントへの助成である。前年度は新型コロナ感染が収束の見えない状況であったことなどからイベントは中止、予算も本年度への繰越しとなった。加えて本年度は小学館と日本最大の園配布フリーマガジンを擁する「こどもりびんぐ」と合同で大規模イベント「こどもフェスティバル」(仮称)を開催することが決まり、予算も増額しての助成となった。
- (D)「2024年度入園ガイドブック もうすぐ幼稚園」制作・頒布助成
- これも2021年度からの助成で、前項「入園おめでとう大会」との連動事業である。これは、幼稚園・保育園に入園する児童を持つ保護者に、役立つ情報をまとめた冊子の制作・頒布に対する助成である。内容は、幼稚園・保育園ではどんなことをするのか、入園準備リスト、入園までに身につけておきたい生活習慣、年間スケジュールなどをまとめたB5版オールカラー28ページの冊子の予定である。
- (E)「渋谷プロジェクト」乳幼児の探究の冊子制作助成
- これは、東京大学大学院CEDEP(The Center for Early Childhood Development, Education, and Policy Research/発達保育実践政策学センター)と東京・渋谷区の連携プロジェクトの一部への助成である。このプロジェクトは、子どもの探究活動を中心とするレッジョ・インスパイアの取り組みで、主に渋谷保育園を軸に、少人数の探究活動を中心として保育の質向上を目指すことで得られた成果を冊子にまとめ、発信を目指す試みである。既に、第一段階では、渋谷保育園の5歳児クラスで取り組んだ「光の探究」の成果を冊子にまとめた『ひかりとまるのファンタジー』を、0歳児の木の葉などとの出会いを記録した冊子『0さいの子どもたちのはっぱ』を作成。今年度は、第2段階として渋谷区内の公立幼稚園および事業団のこども園の参加のもと、探究を記録、4種の冊子制作を計画している。この保育の向上を目的とする事業への助成となる。