- 日本児童教育振興財団は、学校教育の振興と青少年文化の向上発展に寄与することを目的としています。
- 財団は、常に教育界の新しい動向を見据えて事業を展開し、また助成を行う方針です。
- 財団は設立以来、時代の動向に即応して事業活動を行ってきました。
- ・67年~91年「全国児童生徒作品コンクール」を小学館文化事業団より継承。
- ・92年「教育ビデオライブラリー」を開始。
- ・92~01年「環境教育賞」を開催。
- ・95~98年「授業研究セミナー」開催。
- (A)「DVD教育ビデオライブラリー」
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優れた授業や実践および活動を記録し、授業研究等の活用に供するDVDビデオの制作である。
今年度は、「答えを出すことを授業のゴールとせず、考えること、考え続けることを大切にしている」流山市立おおぐろの森中学校の『答えのない教室』を取材予定である。同校の数学の授業では、3人1組のグループで話し合い、トライ&エラーを繰り返しながら課題に取り組んでいく。校則なし、宿題なし、黒板をほとんど使わない同校の、考えることを楽しんでいる生徒たちの姿を紹介する。 - (B)第29回「図書館を使った調べる学習コンクール」
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児童・生徒が興味関心のあるテーマを、図書館を利用して自主的に調べるコンクールを実施している公益財団法人図書館振興財団の事業を後援するものである。
ネットの時代になったとは言え、「調べる学習」を進める上で、図書館の活用は不可欠である。児童・生徒が必要としている課題を見つける能力、それを解決するためにどのように情報を手に入れるか、さらに集まった情報をどう整理してまとめ上げ活かしていくかなど、調べる学習方法を根付かせることを目的に、図書館を活用した学習成果を広く募るものである。
当財団として、本年度も引き続きこの事業を後援し、優秀作には本財団賞として顕彰する。 - (C)環境教育研究へ助成
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日本環境教育学会が行う二つの活動に対する助成である。
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1) 気候変動、自然災害、食糧問題、エネルギー問題等、近年の環境問題は、問題の拡がりや相互の関わりが複雑に絡みつつある。
そういった状況下、日本環境教育学会が行っている、優れた若手研究者への研究奨励事業である「第21回環境教育研究・実践奨励賞」に助成する。 - 2)深刻さを増す気候変動の問題について、現在の小・中学生がどのように捉え、今後どんな社会にしていきたいかのアイディアを募る「小中学生アイデアコンテスト=2050年 炭素ゼロ社会をつくる」に対し助成する。
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1) 気候変動、自然災害、食糧問題、エネルギー問題等、近年の環境問題は、問題の拡がりや相互の関わりが複雑に絡みつつある。
- (D)第46回「海外子女文芸作品コンクール」へ助成
- 公益財団法人海外子女教育振興財団主催の上記コンクールに対しての助成である。これは、海外子女の国際色豊かな生活体験をもとにした、詩・短歌・俳句・作文4部門の文芸作品を募集し、コンクールを行うことにより、海外子女の日本語学習に対する興味を培い、海外子女教育・国際理解教育の推進に寄与するものである。各部門に本財団賞を設け、優秀な作品を顕彰する。
- (E)第41回「学習デジタル教材コンクール」へ助成
- このコンクールは、学習効果を高めるために創意工夫して作成された自作のデジタル教材、デジタル教材を活用した指導案、指導事例等を募集し、そのすぐれた作品を顕彰することによって教育現場におけるデジタル教材の作成とその活用を促進することを目的としている。本コンクールに助成するとともに、優れた実践に日本児童教育振興財団賞を授与して顕彰する。
- (F)教師支援サイト「EDUPEDIA」支援
- 「EDUPEDIA」は、NPO法人日本教育再興連盟(ROJE)の学生を主体として立ち上げたサイトで、「頑張る先生を応援する」という主旨で、全国の教育現場からの優良実践例、教育メソッド、教育理論を紹介し、教育現場の多忙感を少しでも解消し、より創造的で健全な学校教育に寄与できるよう努めていくものである。この活動に対して、引き続き助成する。
- (G)日本国際児童図書評議会(JBBY)へ助成
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子どもの本を通して、日本と世界の間の相互理解を深める活動を行っているJBBYに対する助成である。
国内各地で「世界の子どもの本展」などを主催し、海外に紹介したいすぐれた日本の子どもの本80点を英文で紹介、WEBサイトで紹介する。
また日本の子どもたちに読んでもらいたい翻訳児童書80点を掲載したブックガイドも刊行する - (H)学校教育資料の開発等
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学校教育に役立つ資料の作成や、研究会、シンポジウム等に助成を行う。また、児童教育に関わる有意義な出版に対しても助成を行う。
本年度、助成が予定されている主な研修事業、研究大会、シンポジウム、出版等は以下の通りである。
- ① 「学びの共同体国際ネットワーク」国際会議運営
- ② 「こども・ことば研究所」の活動
- ③ 「大村はま記念国語教育の会」の活動
- ④ 大分「地域の色を見つける」活動
- ⑤ 一般財団法人出版文化産業振興財団(JPIC)「読書アドバイザー養成講座」
- ⑥ 講談普及協会の親子講談教室活動
- ⑦ 皓星社の雑誌検索データベース「ざっさくプラス」機能拡充
- (I)被災地支援事業への助成
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被災地における、児童生徒の学習環境及び読書環境の整備と児童生徒の健やかな成長を願う活動に対して、引き続き助成を継続する。
まず、NPO法人日本教育再興連盟(ROJE)の「つぼみ・わたげプロジェクト」への助成を継続する。これは「被災地を支え、未災地に活かす」をスローガンにした事業である。
また、福島の現状を見つめる「フクシマを思う」チャリティライブは、本年度も数回の実施を予定していて、この活動に対して助成を行う。